HOME > シミに効く成分・医薬部外品

シミに効く成分・医薬部外品

●美白化粧品
販売されている美白化粧品には医薬部外品という表示がされているものがあります。
医薬部外品とは、効果・効能が認められた成分(有効成分)が配合されているもので、厚生省の認定を受けたものをいいます。

厚生労働省がその美白効果を正式に認めて、「医薬部外品」として販売できる有効成分には次のようなものがあります。
厚生省認可の美白成分の医薬部外品(2007年3月現在) アルブチン、ルシノール、エラグ酸、カモミラET、プラセンタエキス、ビタミンC誘導体、リノール酸S、m−トラネキサム酸、マグノリグナン 個人差がありますので、自分に合った成分を選択しましょう。

●アルブチン
コケモモ、西洋ナシから抽出された成分で、メラニンを生成するチロシナーゼに作用して、メラニンの生成を抑制する働きをします。

● ルシノール
チロシナーゼ酵素と結びつき、その働きを封じ込めることによりメラニンができるのを防ぐ働きをもちます。

● エラグ酸
イチゴやラズベリーなどの果実や木の実および緑茶などから抽出された成分で、メラニン色素の生成に関わる、チロシナーゼ酵素の働きを抑えるとされています。
また抗酸化作用ももつといわれています。

●カモミラ
ET カミツレの花から抽出される成分で、メラノサイトの活性化を抑制するだけでなく、メラノサイトの増殖を抑える働きがあるそうです。
またメラノサイトを刺激してメラニンの生成を促すエンドセリンという情報伝達物質を抑制する効果もあるとされています。

● プラセンタエキス
動物の胎盤から無菌的に抽出されたエキスで、ビタミン類、アミノ酸類、ミネラル類を 含み、メラニン生成抑制作用、皮膚の柔軟化作用、保湿作用、シミ・ソバカス・小ジワの改善作用など、幅広い効用があるとされています。
以前は牛由来のものが使用されていましたが、BSE問題の際に、使用禁止になったため、現在では豚由来のものや、植物性プラセンタエキスが変わりに使用されているそうです。

●ビタミンC誘導体(ビタミンC)
レモンやオレンジなど果実や野菜など天然植物中に広く存在するビタミンCは、肌によいとされていましたが、大変壊れやすく、浸透力の弱い成分だったため、改良して、安定させたものがビタミンC誘導体です。

主な働きとして、美白作用、チロシナーゼ抑制作用、抗酸化作用、コラーゲン増加作用など、実にさまざまな有効な作用があります。
また、最近では高濃度のまま安定化された「高濃度安定型ビタミンC」も普及してきています。

成分表には一般的に、「リン酸アスコルビルナトリウム」「リン酸アスコルビルマグネシウム」「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」のように表記されています。
イオン導入器などの美顔器と合わせて、利用するとより効果的であるといわれています。

●リノール酸S
大豆油などの植物油から抽出される必須脂肪酸で、酵素チロシナーゼの量そのものを 減少させるとともに、できてしまったメラニンを肌の外に排出する効果もあるとされています。

●トラネキサム酸(m−トラネキサム酸)
抗出血作用があり、本来は止血剤として処方される薬で、美白作用があるとされ、特に肝班に有効といわれています。

成分表としては、m−トラネキサム酸として表示されていることが多いようです。
美容外科、美容皮膚科では、シロップや錠剤など内服薬として処方されるそうです。

● マグノリグナン
ホオノキの樹皮から抽出された比較的新しい成分で、メラニン生成酵素であるチロシナーゼの成熟を阻害する効果があるといわれています。

● コウジ酸
しょうゆや味噌などに使われるコウジの発酵過程で抽出される成分で、チロシナーゼの活性を抑えメラニンの生成を抑制する効果があるとされています。
メラニンに直接働きかけ、できてしまったメラニン色素を白くする効果もあるそうです。